第137章 ゆすりたかられる

藤原和樹の目には、どうしようもない不満と悔しさが渦巻いていた。工藤達央を始末するには、これ以上ない好機だった。だが今の自分には、あいつに指一本触れることすらできない。

岡山政宏が工藤達央へ視線を向ける。

工藤達央はまるで虎が羊の群れへ躍り込んだかのように、行く手を阻む殺し屋を次々と片づけながら、こちらへ歩いてきていた。

殺し屋はすでに大半が倒れ、残っているのは八、九人。

それも時間の問題だった。あの勢いなら、すぐに突破される。

「……撤退だ。今すぐ出るぞ! これ以上いたら、逃げられなくなる!」

岡山政宏の声が上ずる。

藤原和樹も岡山政宏も分かっていた。今回は完全に相手を間違えた...

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